恋日和~記憶を越えて~
からっぽ
あれから、家に着いた。
「ありがと、教えてくれて」
しょうがないじゃん、なっちゃったんだから。
「ママとかパパじゃなくてよかった」
そう言い残して、あたしはベットの中に潜り込んだ。
嫌だ・・・
なんであたし?
溢れ出した涙は止まらない。
雨のように降り続く。
家族のこともハルナのことも
キリのことも・・・
湧のことも忘れちゃうってことでしょ?
来年の今頃、今のあたしはいないんでしょ?
じゃあ、どうすればいいの?
”今を一生懸命生きること”。
それしか、あたしにはできないんだなって
ベットの中で考えていた。