恋日和~記憶を越えて~

からっぽ



あれから、家に着いた。


「ありがと、教えてくれて」
しょうがないじゃん、なっちゃったんだから。


「ママとかパパじゃなくてよかった」


そう言い残して、あたしはベットの中に潜り込んだ。




嫌だ・・・

なんであたし?

溢れ出した涙は止まらない。
雨のように降り続く。


家族のこともハルナのことも
キリのことも・・・


湧のことも忘れちゃうってことでしょ?

来年の今頃、今のあたしはいないんでしょ?


じゃあ、どうすればいいの?



”今を一生懸命生きること”。


それしか、あたしにはできないんだなって

ベットの中で考えていた。
< 43 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop