無糖男子のティーパーティー

「はい」

「へ?」


栗林さんが何かを差し出す


「えっと…意図が読めないんだけど」


差し出されたのはノート
コレを俺にどーしろと?


「リス、今日学校休みなの。今日の分のノート。渡しといて?家、知ってるでしょ?」


家、知ってるけど…
土曜日に送ってったばっかりだし…

でも、なんで俺?
栗林さんが届ければ済む話なのでは?


「今日、デートなのよ。私」


俺の思考を読み取った栗林さんが答えた
リスのお友達は読心術まで使えるのか…


「じゃ、そーゆうことで!」


ひらりと右手を上げて、くるりと方向転換

俺の返事を聞かずに立ち去ってしまった
リスのお友達…ちょっと強引


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