無糖男子のティーパーティー

「すみませんでした!李朱と付き合ってるとか、李朱が俺に溺愛してるとか…全部俺の嘘です!」


栗林さんに促され、山野が頭を下げた

…えっ?
嘘?


「李朱の夢を叶えてやれるのは俺だけだって信じてて…でも、李朱は俺に見向きもしなくて…そのうちに、間宮が現れて…俺、焦って…結果的に李朱を傷付けた…ごめん、李朱」


次はリスに向かって謝罪する山野


「って事なのよ。間宮くん。お仕置きは私がキツーいのやっといたから。この、両頬に免じて許してね」


っと言いながら、栗林さんが指差すのは山野の真っ赤に腫れた頬…

ってことは、あの両頬を腫らせたのは…
栗林さん?


「リス!後は一人で頑張りなさい!」


今度は、リスにエールを送り
山野を連れて颯爽と準備室を出ていった


栗林さん…
男前というか、姉御気質というか…

とりあえず…
スゴく格好です



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