無糖男子のティーパーティー

「俺、リスの夢…叶えられるかもよ?」


ってゆうか、叶うよ


「俺の夢は…父さんみたいな立派なパティシエだから」

「?!」


父さんみたいにお菓子で笑顔を届けたい
それが、俺の昔からの夢

だから、小さい頃からお菓子作りに励んでいたんだ


「す…すごい!なんか運命みたいだね!ううん、運命だったんだ!楓くんが私の運命の王子様だぁ!」


そう言って、ぎゅぅっと抱き付いてくるリス


「私の、スイーツの王子様!」


…なんか、その響き恥ずかしいなぁ

まぁ、でも…
"リスの王子様"にならなってもいいかな
…なんて思ってしまう自分が怖い


俺、相当リスが好きみたいだね


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