虹になる日がきたら

「4」



退院して通常の生活を送ってたある日


「美玲!」


久し振りな顔が大学に居た。


「佳菜子」


「超久し振り!」


ギャルになってた。


「どうしたの?」


「あははっ…私場違いだから場所移動して良い?」


「近くにカフェあるからソコに行こ?」


高貴な目で見てくる輩を尻目にカフェに来た。


「どうしたの?」


又、聞いてみた。


「新君と別れたって聞いたから…」


心配して来てくれたの?
 

「色んな事あってね…佳菜子は元気だった?」


ありきたりな台詞しか思いつかなかった。


「私ね今、妊娠してるの」


衝撃だった…。


「付き合って3年だけど、彼喜んでくれてさ~コレ渡しに来たの。来てくれたら嬉しい!」


結婚式の招待状


羨ましい…通り越して



ネタマシイ


ワラエナイ


オメデトウガイエナイ


黒い感情が渦を巻く。


私は許されなかった事を目の前の佳菜子は…。


私は知らず知らずの内に七子の所に来てた。


「美玲…」


「私…人じゃなくなっちゃう…人の幸せが喜べない」


頭を撫でられた。


「大丈夫だよ、皆持ってる感情だよ。私だって共演者とか嫉妬するよソレはソレは醜い程に」


イヤだよ…こんな…。


「美玲?」


「私…もう…」






この日から始まった偽物の私








「アレが鞍橋美玲さん?」


「頭が良すぎて可笑しくなっちゃった?」


「狙ってたのにな~」


「ミス○○大候補が…」


「噂じゃ、男寝取られたらしいじゃん?」


「高嶺の花は結局手に届かないんだよ」


そう、言われ続けて違う意味で有名人になり卒業した。


「免許証と顔が違います」


社員IDカードが出来上がるまで免許証の提示が義務付けられてた。


「昔の私です」



この受け答えいい加減ウザイ


「……」


皆同じ顔する。


「通っても良いですか?」


とても残念みたいな顔


「美玲、おはよー」


運が良く、七子と同じ会社に部署になれた。


「又、止められたね~」


「見てたなら助けてよ!」


「イヤっ。だって面白いじゃない」


ドS七子様






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