狼と子羊の物語



思えば、田中さんの名前とか基本的な事しか知らない



「ね、田中さん…田中さんと長間
一緒に居ても何一つ知らないんだね私」


貴方はすべて私の事を知っているのに


私は、何一つ知らない


ートントンー


「遊紗様」


「瑞稀さん…?今開けます」



ーガチャー


「ありがとうございます(ニコ)」


「どうしましたか?」


「夕食の用意が出来ましたのでお呼びに」


「わかりました。」


「遊紗様…あの写真は…」


「え…あぁ…」


田中さんとの写真に気づいたみたいだ



「私の宝物…(ニコ)」


「宝物ですか…」


「田中さんとの写真これしかないの…」



「え…?」



「田中さん写真あんまり好きじゃなくて
無理に頼んだの。

田中さん最初は反対でね

しつこく頼んだら田中さんが折れて

撮ったの。」



「……………」






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