運命みたいに恋してる。
運命は行動力
昨日の大騒動から一夜明けて、今はもう、夕暮れ迫る放課後タイム。


いつもの物置小屋横の場所に座ってヒザを抱えながら、あたしは完璧に落ち込んでいた。


両隣りには花梨ちゃんと大地が、同じようにヒザを抱えて座ってる。


花梨ちゃんが軽くため息をつきながら話しかけてきた。


「それからどうなったの? 聞かなくても想像はつくけど」


「たぶんその想像、当たってると思う……」


あの後、当然ながら大騒ぎになった。


頭から熱々のビーフシチューを被ったおじさんは、大地に引っ張られてお風呂場へ直行。


冷たいシャワーでジャージャーと全身を冷やしていた。


「この時期の冷水のシャワーはキツかったろうねぇ。それで、おじさんのヤケドの具合は?」


「それほどひどくはなかったみたいだけど……」


「よかったね、七海ちゃん。傷害事件の主犯になるとこだったよ」


ほんとに。危うくまた優太郎のお世話になるところだった。今度こそ本格的に。
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