強迫性狂愛
――…思わず、聞いてしまいたくなる。


……自分に自惚れてしまいそうになる。


勘違いしてしまう。


だって……そうじゃなきゃ、理由が見つからない。


突然、出会った私を側に置く理由は――…なに?


柔らかい髪に、そっと指を絡めて


「迅……」


小さく呟いた彼の名前は、この静かな時間に戸惑いもなく溶け込んでいくようで

少しだけ、切なくなった。

< 73 / 745 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop