強迫性狂愛
「百花、行こうか」


「…うん」



スッと迅が、私に手を差し出す。


その手を、なんの迷いもなく受け取ることができる。


そのまま、手を繋いで歩きながら、空を見上げた。


青く、青く、高い空。


そこから見た私たちの時間は、どう流れていくのだろう。


きっと…一瞬で、はかないもの。


だから、私は―…



「迅、お腹すいたね」


「紅が、ケーキを焼いたって話してた」


「そうなの?楽しみ!」


「百花、少し太ったか?」


「わ、失礼!そんなことない」



今を、後悔のないように…生きていく。




・・・end・・・
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