悪魔な天使


ガラガラ


「あ、真琴おはよう…!」

「おはよ~!あ、昨日メールきた?!」

「………あぁ…うん!」


どうしよう…真琴の話が頭に入ってこない。
手紙のことで心臓がバクバクしてる…!


「…ちーちゃん?どうしたの?」

「…あのさ…福永碧って人知ってる?」

「うん、サッカー部のキャプテンの福永先輩でしょ?その先輩がどうかした?」


サッカー部のキャプテンなんだ…
どういう人なんだろ…


「福永先輩ってイケメンで何でもできちゃうからすごいモテるんだよね~!あ、まさか告白でもされたとか?!」

「ええぇえぇぇええ?!なんで知ってるの?!」

「……えぇぇぇえええ!?告白されたの!?」

「…うん…!朝来たら下駄箱に手紙が入ってて…」

「見せて見せてっ!」

「うん…」


真琴は福永碧先輩からの手紙を読み、
ニヤニヤしながら私の顔をまじまじと見てきた。


「な、なに…?!」

「まぁ…前々から好きなんじゃないかって噂はあったけど…まさか本当に好きとはねぇ…」

「え?そうだったの?」

「ちーちゃん知らなかったの?結構有名だったんだけどなぁ…!」


何も知らない私。
福永碧先輩の顔すら見たことないかもしれない。



一度で良いから見てみたいなぁ…!




「で、どうするの?」

「どうするのって?」

「あ、そっか、ちーちゃんは好きな人いるしね~」

「ちょ、それ秘密だからねっ!」

「わかってるよ~」







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