木漏れ日

はじまり

side蓮


あれからの俺たちの関係は、とても曖昧だ。
付き合っているわけではない。
かといって、友達でもない。

この関係は、一体なんと呼べるものなのだろう…。

「――…蓮」
「春子。おはよう」
「おはよう」

朝、席でボーっとしていると春子が登校してきた。

「春子、髪伸びた?」
「あ、分る?切りに行きたいんだけどね。担当さんだった人、結婚するから辞めちゃったんだよね」

「俺の姉貴、美容師なんだけど…姉貴に頼んでみようか?」
「え?」
「腕は、たしかだよ」
「じゃぁ、お願いしようかな」

首をかしげ、ふわりと笑う春子。
そのしぐさが、雪を思い出させる。

本当に、似ているんだ。
雪と春子は。

< 11 / 12 >

この作品をシェア

pagetop