咲かない桜が咲くまで
「お兄ちゃんー!」
「羅衣!?」
「僕もパーティー一緒にするぅ!」
「「ダメ!」」二人が同時に答える

「やだやだやだ!やるぅー!」

玄関で止まっている私達を迎えてくれたのは、春達のお母さんだった

「どうぞ!入って!」
元気のいいお母さんを見るのは二回目

「おばさん!久しぶり!」
「結季君!?大きくなったわねー」
「背変わってません〜!」
「あらー!」

面白い会話だった
私達が春達の部屋に行っても
羅衣くんは駄々をこねている

「じゃあ…春の家はでかいから…」
「リビングにしようよ…」
「そうだね…」
三人で話を進めていると
羅衣くんがやってきて

「琉良…ぃ…僕もぉー…」
私は半泣きの羅衣くんを抱きしめて
「パーティーは
多人数の方が楽しいよね」

「うん!」
「じゃあ海里も呼ぶか?」
「いいのか?」
「おう。なんせ羅衣がいるからな」

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