光の庭
〜次章〜
「人生いろいろ〜」

「楽しそうね…」

「いや、そうでもないよ?リストラリストにのっちゃうくだりを、考えている所だから」

「ん〜…時々思うんだけどさ〜ここで考えてる内容、向こうでも面白いって思えるのかなぁ?」

この日は図書館で、それぞれ作業をしていた。        

女は隣の席で歌を歌い始めた男に、素朴な質問をした。

「どうなんだろうね?机上の空論だと、アクシデントは多い方が作り甲斐があるけど…だって何もないと、ここに来る意味ないでしょ?」

「ま、そうよね…人によっては″お任せコース″とか選ぶ人もいるしね〜」

「それも面白そうだけどね…」

男は作業の手を止めて、立ち上がると言った。

「庭に行こっか?」
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