【完】アタシは3代目。
そんなのは、絶対してはいけないこと。
大門組を守るために、あたしはあたしの意思で動く。
人の言葉に耳を傾けたら、あたしはもうおしまいよ。
「桜庭由摩。あたしと、一対一で勝負しなさい」
「はぁ!?意味わかんないんだけど」
「あたしに勝ったら、大地はあなたの好きなようにすればいいじゃない。でもあたしが勝ったら、あなた達二人は、一生あたしと大地の目の前に来ないでちょうだい」
あたしがそう言うと、一瞬戸惑ったようにしていた桜庭由摩。
けれどすぐに、あたしのめを見つめた。
「いいわよ。この勝負、受けて立つわ」