【完】アタシは3代目。
「手当てしてやれ。なぁ。何であんなとこで倒れてたんだ?しょうもない喧嘩か?」
しょうもない?
確かにしょうもないな。
「若いって、大変だなぁ」
俺はうっすら目を開けた。
この声の主は、本当に組長なのかどうかわかんねぇくらい綺麗な顔だった。
「お。目ぇ、開いたな。しっかり聞いとけよ?今から傷をつくったら、後が大変だぞ?傷だらけでわかんねぇが、結構かっこいい大人になると思う。勘だけどな」
男はそう言って笑った。