社長には堕とされません
「……社長の方こそ平気ですか?」
なるべく2人を見ないように下を向いて言い返すと
「俺?俺は大丈夫だよ 」
「いっぱい汗かいてスッキリしたもんねー」
すかさず有紗さんが意味深な発言をぶっ込んできた
「ちょっと有紗は黙っててくれる?」
有紗さんの口を右手で塞ぐと
「なにもってるの?」
社長が私の荷物に気が付いた
「いえ、これは何でもございません
お元気になられたのならご出社はなさいますよね?
本日 今村さんはお迎えにはいらっしゃらないのでタクシーでのご出社でもよろしいですか?」
バーっと一気に喋った