社長には堕とされません



なんとか有紗を丸め込んで個室に戻ると




「古都ちゃん?」



電話をする前には無かったグラスが数個空になっていて




「あれ?戻って来たんですか?」




だいぶ酔ってる様子




「もちろん戻って来たよ」




ニッコリと微笑むと




「有紗さんきっと怒りますよ」




「電話の相手は有紗じゃないよ?」




「嘘つかなくて良いですよ、分かってますから…あっ」



真っ白なワイシャツにモツをこぼした古都ちゃん



「あ〜あシミになっちゃうよ」



お手拭きを古都ちゃんに手渡すと




「大丈夫です!こぼれてないですもん!」




お手拭きを突き返した。




「こぼれてるよ」



お手拭きを持って古都ちゃんの隣に移動して



「ほら拭いて」



再度手渡すと


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