社長には堕とされません
「あぁ…そうだな、帰るよ」
しょぼーんとしょぼくれてしまった親父は、ドレスの箱を暫く見つめてから俺のディスクの上に置いた
「着ないとしても、一応プレゼントだから高城くんに渡しておいてくれ」
「いらねぇよ、持って帰れ
どうせゴミになるドレスなんて置いていったってしかたねぇだろ?」
俺が親父にドレスの箱を押し返すと
─コンコンッ
「失礼致します」
古都ちゃんがお茶を持って戻ってきた