追憶の淡恋詩
~第1章~
私に一番最初に彼女が出来たのは社会人1年生のころだ。
相手は同じ職場の4歳年上の女性だ。

今回のシリーズでは私に彼女が出来るまで、そして別れるまで語っていこう。



私が入社したのは某総合スーパーの職場で簡単に言えば店の店員だった。
そこは5階立ての店だった。


衣・食・住の商品を扱う店だったので、数々の売り場がありそれぞれの担当がある。


私は食品の担当で、彼女は衣類の担当だった。
したがって働く場所は私は地下で彼女は2階だった。
普段は会うことがない。


最初に彼女を見たのは社員食堂。
昼食はみんなそこでとる、休み時間はみんなそれぞれだ。


一目見て彼女が気になった私は、食器を返すついでにこっそり彼女の横を通り過ぎる。
名札をつけているので、名前を確認したかったのだ。


名前は確認できたが、しばらくは進展はなかった。
食品売場の私が衣類売場に行く用事は一切ない。
行っても明らかに不自然だ。


進展があったきっかけはサッカーだった。
社員食堂の掲示板に「サッカーメンバー募集」というのを発見。
彼女は関係なしに、サッカーはやりたかったので即応募した。


店休日に他の店とたまに試合をしてるという。
そんなぬるいサッカーにモチベーションは下がりっぱなしだったが、試合にいってみたら一気にモチベーションが上がった。


応援にその彼女がいたのだ。
彼女だけではない、他の女子社員もいっぱいいた。



見られると萌える・・・いや、燃える私はハードなウォーミングアップをして彼女に熱烈アピール。



その効果があったかどうかは永遠に分からない。



しかし、あえて私は一切彼女を見ないようにした。
でも、私の存在を彼女に示したかった。
まだこのときのは彼女は私の名前は分かっていない。




< 1 / 35 >

この作品をシェア

pagetop