追憶の淡恋詩
こうして彼女との過ごす時間が少なくなった理由で彼女が怒った。
僕はサッカー以外の事では滅多に怒らない。
外食で料理に髪の毛が入っていても、どかして黙って食べる。





僕は仕事とサッカーは同じぐらいに考えていた。
でも彼女が怒るのも当然な事だとは思った。


なので僕は特に言い訳はしない、思いっきり僕の個人的な理由が原因だったのを分かっていたからだ。


謝って最初は済んでいたが、次第にそれも通用しなくなってきた。
やはりこの生活を改善する必要があった。






サッカーの機会は減らさないが、サッカーに彼女も連れてくるようにした。
終わったあとに一緒に食事などをして一緒の時間を過ごした。


彼女は会う機会が少なくなると不安も出てくると言う。
その言葉を真摯に受け取った私は、これ以降連絡もマメに行うようになった。




話すコトもないのに電話をしたりして、不安を取り除こうと努力をした。
次第に彼女の怒りもおさまっていき、不安も感じる事がなくなったようだ。





僕達の仲が悪くなったのはこれ一回だ。
僕が言い争いを避けるほうなので、ケンカらしいケンカは起こらなかった。


ケンカで別れるケースもあるだろうが、僕達はこれでより一層愛を深めた。
それに別れる時は気持ちよく別れたい。




僕は将来、彼女が出来たら言わせてみたい言葉がある。
それは・・・・












「サッカーと私、どっちが大事なの?」・・・だ。
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