追憶の淡恋詩
～第２章～
試合は自分なりにアピールが出来た。
この試合後の集まりは私的には予想外の出来事だったが、チャンスでもあった。



みんなで飲みに行く、そしてそこには私の愛す女性がいる。
でも私はその女性と会話をした事がない。
彼女は私の名前すら分かっていない。

試合で私の存在を分からした次は、いよいよ攻撃に出る。




こうゆう飲みの席では、その席のポジショニングが重要だ。
いかに彼女に近い席を確保できるか？人数が多ければ多いほど難しい。


しかも、私はチームに入ったばかりの新入りだ。
図々しい行動は起こせない、なのでまずは様子を見る意味で流れに任せる。





案の定、最初は彼女とは遠い席に落ち着いた。
しかし、私は悲観はしなかった。
酔っ払えばなんとかなる、そう思っていたからだ。


私はビールをオーダーした、彼女もビールだった。
この時点で「彼女は酒は好き」そんな確信を持った。




みんなで乾杯をしたあと、キャプテンの予想外の一言があった。




「今日から加入した仲間を紹介します！」




これは私のことを指している。
私は立ち上がって自己紹介をさせられた。
思いっきり彼女に印象を付けられる大チャンスだ。
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