プレイボーイ×天然な幼なじみ



 梨桜SIDE

 帰り道、龍太はやけに機嫌が悪かった。

 声かけたら、噛みつかれそうだから、やめておく。

「………」

「なぁ、なんで何もいってくんないの」

 龍太が拗ねたような声で言った。私は答えない。

「答えろよ」

 ゴン、と背中に固い感触。

 体を、コンクリートの壁に押さえつけられた。

「りゅっ…」

 口を手で押さえられた。

 苦しい!息できない!!窒息する〰〰〰。

「俺さぁ、怒ってんの。わかんないかなぁ」

 私は、龍太を見上げた。

 途端に、龍太が顔を赤くする。


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