プレイボーイ×天然な幼なじみ



「だよな、俺、途中で転校しちゃったし」

 佳主馬くんはそう言って、私の頭に触れた。

「!」

 佳主馬くんの手は大きくて、温かい。なんだか、触られただけで安心した。

「俺、梨桜の初キスの相手なんだけどな」

 その言葉に、私は声を無くした。

「え…?」

「だから…」

 直後、目の前に佳主馬くんの長い睫毛があった。唇が塞がる。

「んっ…!?」

 私、佳主馬くんとキスしてるんだ!?

 佳主馬くんの唇が離れる。

「俺たち、キスするの二回目なんだぜ」


< 64 / 338 >

この作品をシェア

pagetop