姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②
少しは手が痛くなったが、コンクリートの塊を手刀で割った時に比べたら、
気にするほどではなかった。
エリアルは遠い昔の記憶を手繰り、溜め息を吐いた。
吸血鬼になって、『自分』の変化に漸く慣れた時の事。
外見と実年齢に、開きが無かった時代の事を。
(……あの時は、本当に若かったなあ)
若いとは、無知であるという事でもある。
知らないから、何でも出来ると思っていた。