姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②
三代目の最後
「結局、これから君はどうするんだい?」
というエリアルの問いに、彼は、
「ちゃんと一代目が再起不能かを確かめてから、
奴らを壊してくる」と答えた。
「これで……最後だ」
毒を食わば皿まで。
覚悟なのか諦めなのか、彼は微笑んでさえいた。
「ここでお別れだ。
……ありがとう、お前達に出会わなければ、
俺は過ちを重ね続けるところだった」
「どういたしまして」
エリアルが、堂々と言った。