姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②
「ちょっと借りるよ!」
「わっ……馬鹿あああっ!」
なんとエリアルは、そのまま宙に浮かび、
自転車を漕ぎながら空を飛んで帰って行ってしまった。
背景は夕日ではなく夜の月だったが、名作映画の再現みたいになった。
「あいつ……人に見られたらどう説明つける気だよ……」
言い終わってしばらくしてから、
しんと静まり返った建物の中で、一人寂しく俺は呟いた。
「……帰ろう」