姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②
「姉さん、……あの人は」
「人間よ」
俺が言い終わらないうちに、姉さんは言った。
どんなに体が傷だらけだろうと。
手足が機械だろうと。
今までに何をしてきたって、これから何をしたって。
最初から最後まで、彼は人間だ。
だけど、近くにいても遠くにいても、
一度でも見知った誰かが、
一人でもいなくなってしまうというのは、
なんて悲しいことなんだろうと。
姉さんは溜息を吐きながら、しばらく泣きやまなかった。