姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②
エピローグ
……というセンチメンタルな考えは、
帰宅と同時に吹っ飛んだ。
「俺、聖職者にでもなろうかな……」
そんでもって、十字架掲げてこの色ボケ吸血鬼を追い払ってやるんだ……。
エリアルが、姉さんの手を握って、
「慰めてあげるよ」だの何だのと、姉さんを口説いていた。
姉さんは、慌てるやら苦笑するやら照れるやら、大忙しだ。
「てめー、姉さんから離れろ!」
「ああ、お帰り孝」