姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②
途端に、ひそひそ声が聞こえて来た。
「何だろうね、あの怪我……」
「……えー、腕に包帯とか何か病んでそう…
…っていうか、普通ガーゼで隠さない?」
それは、意地悪や悪口の類ではなく、好奇心とか率直な思い付きのようだった。
しかし、そういう『ひそひそ声』は一番嫌いだった。
悪意が無いからこそ――言っている本人達に自覚が無いからこそ、
聞こえてしまえば余計に傷付く。