腹黒年下くんの甘い罠。



「ん....。」


頬に当たるのは窓から入る暖かい朝日。


私、あのあと寝ちゃったんだ....。


ゆっくりとまぶたを開けると私の横に寝ていたのは....


「あ、やっと起きたね?彩華先輩?」


上半身裸でこちらに花のような笑みを向ける侑李くんだった。


え、ええ!!?

パニック!!

超パニック!!


まだうまく回らない頭で一生懸命状況確認。


昨日、お見舞いにやって来て、ベッドに入れられて....


侑李くんのこと好きだって自覚して。


「〜っ!!?」


真っ赤。

きっと私はリンゴのように真っ赤かなんだ。


考えただけで赤面。


私が年下を?

私がリアルを?


だけど残念なことにこれが私の想いみたい。




< 154 / 217 >

この作品をシェア

pagetop