瞳の向こうへ
尚太君は目を閉じたまま青柳君のきついお言葉を浴びてる。


二人は幼なじみでお互いの気心も知れてる。


お互いサラサラのストレートヘアに少しニキビ顔。


ただでさえ少しつり上がってる目がさらにつり上がってるように見えるのは気のせいだろうか?


「あ、唯はもう来てるよね?」


「そうだった!この男に説教してて忘れてた。生徒会室で待ってるからってさ」


「ありがと。尚太君、そんな大げさなものじゃないから。ね!」


「でもよ、俺たちは生田と葵でもってたようなもんだったしなあ」


「それは言えてる。やっとお前に同意する」


青柳君の頷きに隣にいた男の子たちも頷く。


「ほら、生田は入学当初から凄かったろ。いきなり教室の前に立って名前きいてよろしくだぞ?」


覚えてるよ。私もいきなり名前聞かれましたよ。そこで唯に気に入られたのか、彼女はやたら私をクラス副委員長に推すようになったんだけど。


「生田の強い姉御肌と葵のほんわか若干天然系がいいバランスだったんだけどなあ。こいつには……」


「尚太君、大丈夫だから。これからこれから。さ、ちょっと行ってくるから」


尚太君のメンタルが気になるけど、私もお仕事があるので。


病み上がりの朝から誉められたり、イチャイチャされたり、場所間違えてしまったり。


高校生活最後の一年は忙しくなりそうな感じ?


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