瞳の向こうへ
『確か、明日本選通過者発表みたい』

『でも、相良先輩の応援は関係してる人たちだけだったような。私たちには去年夏休み明けての事後報告だったはず。そうだよね?』

廉が注目の的になる。

黙って頷く。

一番わかりやすくてよかったです。

『凄いなあ。俺も頑張らないとなあ』

『こっちも頑張らないとね!』

若者同士の手話は時に不意打ちをくらうことがある。

やり手気味のプレイボーイだという裏の顔を知られてる弱味があるので、意外に身動きがとれない。

バレないようにするつもりだったけど、どこからか絶対バレるんだよなあ。

下級生の教室周辺歩いたらいろんな物飛んできそうでヤバいですよ。

説教がまだなのがもっとヤバい。

夏が終わるまでは野球小僧だ。

え?これが本職だあ?

……はい!そうです!!
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