不幸体質恋愛?!
「菜乃歌」

「はっはいい!!」

「その人は、確かに、1年D組の桐ヶ谷帝って名乗ったのよね?」

「そ、そうだよ!確かにそう名乗りました!」

「そう…」

そう言って優良ちゃんの顔があたしの顔から離れていく。

そして、はああっとため息を吐くと、何を言うかと思ったらすぐに満面の笑みになって、あたしの肩をがしっと掴んだ。

びっくりして肩が強張る。

そんな様子を見ながら朝ちゃんはゆっくりと無表情でイチゴミルクを飲んでいた。

「あの、優良ちゃ…」

「菜乃歌、あんたすごい人に目をつけられたね!」

「えっ?」

そう声を漏らすと優良ちゃんは勢い良く話し始めた。

「1年D組桐ヶ谷帝くん。
入試を1位で通過して入学式では新入生代表の挨拶をする。

179センチの高い身長に、
長いまつ毛に通った鼻筋、
その抜群に整った王子様フェイスとルックスに瞬く間に噂は広がり早くも学園の有名人に!

それに、あの桐ヶ谷グループの御曹司のリアルお金持ち!

キラキラとした笑顔は女子たちのハートを鷲掴みにし、
誰にでも親切でやさしいその姿から、
通称清桜の王子様と呼ばれているのよ!」

話終わったのか、優良ちゃんはやけにキラキラとした笑顔をしていた。

満足気だ…。
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