一途な僕から鈍感な君へ

僕らは





「ゲームの表現の美しさと、プレイヤーによって出来上がるシナリオは、ある一種の作品だ。例えば俺と青木では同じゲームをしても、作品が違うという事」


「まあ、漫画やアニメになると、それは作り手により作られた内容になるからね。
でも、私はそれもアリかなと思うよ?ゲームだと得意不得意があるし…」


「青木は生温いな…それで成功する作品もあるが、失敗すれば『何だかゲームと全然違う』と言われる。」



教室の端、席の前後で繰り広げられる私と秋谷のゲーム論。



因みに私の机の上には、昨日買いそびれた初回限定DVDがある。


秋谷は昨日買ってから速攻家で見たらしく、今日の朝には私に貸してくれたのだ。


秋谷の優しさだが、彼は照れくさいらしく「語りたくても、片方が見てないんじゃ語れなくてつまらないから」と言い訳をしていた。




 
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