キープアウト!―亮二サイドストーリー―
救世主
「いってー…」

オレは、うずくまってしまった。

何だろう?

会社についたとたん、腹が痛み出した。

腹痛とかそんな感じじゃない。

汗も出てきた。
痛みと気持ち悪さで、体がおかしくなりそうだった。

「大丈夫ですか?」

ようやく、会社の廊下で人が通り声をかけられた。

声からして、女の人だった。

女大好きなオレでも、今は顔を見る余裕がない。

「あの、救急車を1台お願いします。会社で人がうずくまってて。場所は――」

彼女は携帯で救急車を呼んでくれていた。

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