キープアウト!―亮二サイドストーリー―
樹里が目を丸くした。

おいおい。噂話を信じるのかよ?

「第一、村中のことよく知らないよ?
部署も違うのに。今日はたまたま、うちの部署が忙しくて入ってもらっただけだよ」

「……っ」

「何泣いてるんだよ?」

「亮二が……あの人とご飯食べに行くんだって思ったら、苦しくて……」

「村中がオレに気があるらしいって話は聞いてたんだ。
ただオレが相手にしないならいいだけの話だろ?
朝とか帰りとか、たまに時間がかぶって一緒になる時は仕方なく話してたんだよ」

オレは続けてこう言った。

「オレは今でも樹里が好きだよ。大好きだよ」

「本当に?」

「本当だよ」
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