ガリ勉姫の復讐

日常の接触

あのむかつく男との接触後、私は奴の情報を集めていた。


と、言えど、特に塾に友達もいない私。


こんなことなら一人か二人、友達を作っておくんだった、と後悔するも遅く、いまだ奴の名前さえも知らなかった。


いや、正確には、これかな、という名前は入手した。


私の耳が正しければ、奴の名前は、遠藤。


どこで手に入れたかって?



廊下で話している女子たちの会話を盗み聞きしたんだ。


悪いか。


……いや、悪いな。


以下、女子たちの会話。


『……君、本当格好いいよね。ハーフみたい!』

『ねー!しかも頭いいし!』

『スタイルいいよねー。頭小さすぎ。モデルかと思った。』

『あたしもー。でも家、お医者さんらしいよ。』

『えっ?えんどう医院?』

『そうそう。でさぁ…』
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