口吸い【短編集】


家に出た瞬間、___すぐ扉を閉めた。
その相手は遠慮なく怒鳴った。


「てめぇ!恵美!ふざけんなよどーせお前18…いってえええ!」

慌てて家から出たわ。何を言いたいか大体わかったからおもいっきり殴ってしまったわ。デコを。

斎藤夕陽。同級生のオタクだ。そうオタク。

「あんた何しに来たわけ?てかあんたの性欲処理ゲーム類は一切私の家にないけど」

「あからさますぎだろ!」

「まぁ、まず入れば?茶ぐらいいれてあげる」



本当になにをしに来たんだろう。
夕陽は涙目だ。
……………帰ってくれないかなぁ。



「お前の部屋も凄いな」

「親が嘆いてる」

ポスターにフィギュアに大量の薄い本。
あんたの部屋はトラウマしかないと母と妹に言われるのは当たり前かもしれない。
色んな意味で私の部屋はピンクだからだ。


< 88 / 98 >

この作品をシェア

pagetop