あの頃より きっと。
朝のホームルームの時間ギリギリに教室に滑り込んだ美優には、

悠心の去って行った方向にいた悠心のグループの男子が、

戻ってきた悠心を見て冷やかすようにニヤっと笑うのが見えた。

悠心は、「やめろって」と照れていた。





美優はただ黙って、唇を噛んでいた。
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