あの頃より きっと。
保健室のドアを開けると、夏の終わりに吹く心地よい風が通り抜けていった。

保健室の先生はいなかった。

麻紀と美優は静かに中に入ると、カーテンで仕切られているベッドに近寄った。





「彩穂っ」
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