あの頃より きっと。
不審に思った彩穂は、同時に鼓動が早くなってくるのを感じた。

なんでだろう。なぜか嫌な予感がする。





「平山先輩っ…風磨どこにいるんですか?」





慌てて言う彩穂に、雷は思わず唇を開いてしまった。





「…渡り廊下……」





彩穂は、ココアを持って走り出した。





「宮岸っ」
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