あの頃より きっと。
いっきに勢いよく話した彩穂に、風磨は笑いかけた。





「お前やっぱいい奴だわ」





――違う。気遣ったんじゃない。





「平山先輩にも言っとくから安心して!じゃあね」





彩穂はそう言うと、地面に落ちたココアを拾って駆け出した。
< 175 / 477 >

この作品をシェア

pagetop