あの頃より きっと。
肝心な美優は、認めることを不満そうに地面を見つめる。

彩穂は精一杯、心の中で祈った。

美優が、風磨の意見を認めてくれますように。

すると、風磨が美優に微笑んだ。





「本当の友達の幸せだったら、自分の少しの不幸くらいどおってことねぇだろ?」





その瞬間、美優は堪えていた涙を零した。

その美優は、右手で彩穂の服の袖を握り、左手で風磨の服の袖を握った。

そして、パワーを吸い取ったかのようにして2人の服の袖から手を離すと、ゆっくりと背後の麻紀を振り返った。
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