あの頃より きっと。
「私っ、全国決まったんです!」
この言葉を発する度に、彩穂は自然と笑顔が零れた。
努力を重ねて全国大会出場を勝ち取り、周りで応援してくれている人たちに、全国大会への出場が決定したということを聞いて欲しい。
そんな彩穂の願いは、ついに叶ったのだ。
笑みを浮かべる彩穂の向かえでは、雷の表情が明るくなった。
「マジ?よかったな!」
彩穂は笑顔で頷く。
よかった、普通にできた。
ただそれだけに安堵して、ホットミルクを飲む。
「あ、そうだ」
雷が身を乗り出すように彩穂に近づいて言う。