あの頃より きっと。



爽やかに汗が流れる額をタオルで拭いながら、彩穂は顧問の言葉を胸の奥にしまった。

自分が強くなれる気がしたから。





「はい!頑張ります!」





そこでちょうど、後半戦開始のホイッスルが響き渡る。

笑顔の彩穂を、顧問も微笑んでコートへ送った。

彩穂はポケットの中で、パワーストーンを握り締める。



まさかこのあと、とんでもない事態が待っているとは知らずに。



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