あの頃より きっと。
拗ねてたって…?

宮岸、もしかして風磨のこと――





「雷!コイツおいて帰ろ!」





風磨がそう言ったので、雷の思考は中断された。

何事もなかったかのように肩にバッグをかけ直す。

その時雷は、彩穂の、風磨に何か言ってやってください、という視線を感じた。

雷はその視線に応えるように話す。




「ったく風磨は。宮岸との約束どうしたんだよ?なあ、宮岸?」





雷はわざとらしく、風磨に呆れた目をしてから彩穂にそう言った。





「平山先輩…さすがです!優しいです!誰かとは違って!」





彩穂が目を輝かせながら雷を見た。

それに対して雷もふわっと微笑むと、風磨が彩穂の頭に手を置いた。
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