あの頃より きっと。
美優は、風磨の肩に手を置いた。

美優の、自分のためにしてくれた計画が少し狂っただけだから、

気にすることはないはずなのに、自分も肩に触れておけばよかったと思った。





――でも、抱き着いたし…





彩穂は嫉妬する自分が嫌で、美優に心の中で謝った。

ごめん美優、今のは取り消し!ごめんごめん!!





『全然大丈夫だよ!わざわざありがとう』





彩穂は送信したあと、風磨へのメールを作成した。
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