仮面の裏側
第1章

学園へ


昨日、私を育ててくれた人が死にました。

男の人でした。

それ以外には何も知りません。

その人は、誰かに殺されたようです。

私に関係はありませんが……



私は何も考えてはいけない。

何かに興味を持ってもいけないし、
行動も自分からしてはいけない。

感情をもってもいけない。


…そして、

首の真っ赤な革の首輪を外してはいけない……



男の人のお葬式は誰かがやりました。

その誰かは何処かの学園を経営している理事長だそうです。

男の人に頼まれたので、私を引き取るらしいです。

私に「寮があるからおいで」と言いました。

私はなんとなく頷きました。



理事長さんの学園に私は行かなくてはいけなくなったみたいです。
< 3 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop