ありえへん!!
RuRuRuRu
真瀬か?
「はい」
『ごめんね、遅くに』
「姉さんか。どうした?」
『うん、柚樹君から連絡あった?』
「いや、まだない」
姉さんも心配してんだな。
『そっか』
「たぶん病院だろうから携帯かけられないし、時間も時間だからかけてこないん じゃねえか」
『あら、それ私への当て付け?こんな時間にかけてくる非常識女って』
「俺『非常識女』なんて言ってないし」
そんな恐ろしい。
『言葉にしなくても言ってるわよ、あんたは』
『あんた』呼ばわりだし。
『…心配?』
「えっ?」
『柚樹君。要君と柚樹君って仲いいじゃない?てか柚樹君が一方的にあんたを 慕ってんだけど』
「姉さん」
『何かさ、二人一緒が当たり前になっちゃってるって言うか…さっきご飯食べ に行った時、何となく元気ないように見えたから。柚樹君のこと心配してんだなって思って』
「それで姉さん俺を心配して電話くれたのか?」
『う~ん。柚樹君から連絡あったかなって気になったしね』
「姉さん、あんた…いい人だな」
『でしょ、でしょ。いい女でしょ私。 だったら誰かいい男を紹介しなさいよ』
「俺は『いい人』って言ったの。『いい 女』なんて言ってない」
『ホントあんた可愛くないわね』
「悪かったな」
『ハハハ…あんたが可愛かったら気持ち悪いか』
「……」
『じゃあね。遅くにごめんね。おやすみ』
「おやすみ。姉さん」
『うん?』
「ありがとな」
『フフ じゃあ火曜日にね。あ、クリスマスだからプレゼント期待してるわよ』
ガチャッ!
返事をする間もなく一方的に切られた。
高山…あんた本当に『いい女』だよ。