ホットココアのキミ
妬みと言われるかもしれないけど、彼女にはもうちょっと自分で頑張って欲しいという気持ちと新人だからわからなくても仕方ないという気持ちで私は複雑な気持ちだった。

「先輩大丈夫ですか?」

「え?」

目の前にはまたココアを持ったヤノっち。

「はい、これでも飲んでリラックスしてくださいね?先輩、眉間にしわ寄ってますよ?」

そういってヤノっちは心配そうに私の顔を覗き込んできた。

「え…うそ…見られてたなんてやだなぁ…」

私は苦笑いをしながら差し出されたココアを受け取った。

また私の変化に気が付いてくれたヤノっちに嬉しくて、黒い気持ちは何となく軽くなっていた。
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